A-WASS循環と共生の森づくりinときがわ 事業内容等

1.事業内容

当研究会の理念や活動趣旨をよく理解いただいている山村地域の自治体(埼玉県ときがわ町)において、施業・管理が十分に行われていない里山林を活動フィールドとして、地域の林業技術者の技術指導(研修)を受けつつ除間伐や歩道の整備、除間伐材の木質バイオマスとしての利用などを実践するとともに、当研究会の会員等の都市住民と当該地域の山村住民とが、失われていた森林資源の循環的な利用の復活・再生に向けた方策を共に考えるための意見交換・交流会を開催する。

また、ときがわ町(特に山村部)に息づく建具製造、きのこ栽培、林業、和紙製造など様々な「なりわい」と職人の技、その思い等を学ぶとともに、これら山村地域の歴史・文化・生活史等と現状を知り、将来展望を考える「とき森なりわい塾」の取組も併せて行う。

2.事業場所

  • 森づくり活動: ときがわ町 玉川槍沢高田町有林 (面積 0.17 ヘクタール) 【Googleマップ】
  • とき森なりわい塾: ときがわ町一円

3.森づくり活動の現地の状況

ときがわ町の玉川槍沢(ウツギザワ)高田町有林はかつて焼畑、秣場、薪炭林として利用されてきた場所で、昭和初期に町が取得した公有地である。現在では特段の施業は行われておらず、雑木が無造作に生い茂り、多面的な機能を十全に発揮していない状況にある。

ときがわ町の所有する町有林の総面積は 105 ヘクタールで、その9割以上が人工林として町の西部地域に多く所在する。こうした町の基本財産として保育生業を行ってきた人工林と異なり、標高の低い山が点在する東部地域に所在する町有林は、これまで積極的な森林整備を行なうことができず、町内にこだわらず、広域での活動への参入を可能とすることを検討していたところ、今回の A-WASS との連携による森づくりの構想に至ったものである。また、同一の進入路線上に異なる町有林が同様の状況で所在し、活動フィールドとしての発展性も期待される。

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森づくり活動 事業場所(ときがわ町有林)
森づくり活動 事業場所(ときがわ町有林)
ときがわ町の山村部(椚平地区)
ときがわ町の山村部(椚平地区)